ところが2007年の2月を境に、腫瘍マーカーの値が上がり始めてしまいました。
具体的には2月23日時点でCEA25.5まで上がってしまいました。
今の抗癌剤が効かなくなってきたというのが主治医の所見でした。
前向きに癌(がん)と闘っていく気持に暗雲が立ち込めてきました。
最初の抗がん剤は、シスプラチン(白金製剤)とナベルビン(植物アルカロイド)という組合せでした。
これを5クール投与してきたところでの病状悪化でした。
そこで、抗がん剤をカルボプラチン(白金製剤)とタキソール(植物アルカロイド)という組合せに変えることになりました。
その結果、また一時的にCEAの値は5月11日に18.6と下がり始めたのでした。
しかし、このころから腎機能の低下が著しくなりました。
従来並みの抗癌剤を投与することは腎臓をダメにする可能性があるということで、薬の量が減らされました。
そして徐々に抗がん剤投与の周期も長くなりました。
要は、腎臓の機能障害を警戒し、抗癌剤を休む期間が長くなってきたのです。
投与する抗がん剤の量減少に比例するような形で、腫瘍マーカーの値は再び上がってきてしまいました。
そこで8月からは、タキソールの代わりにジェムザールという新しい薬に変えました。
しかし11月16日時点でCEAが40.1まで上昇してしまったのです。
さらに、別の腫瘍マーカーSLXが7月27日時点で一気に143.0と3桁に上昇してしまいました。
それまではずっとひと桁だったのです。