私は若いころから外国語が好きで、よく英語を勉強をしました。
また海外赴任も数回経験してきたので、外国の人と話すのは苦になりませんでした。
そこでロスに来たのを機に、英語の交流サイトの癌(がん)についての掲示板などに行きました。
そして、「日本の癌(がん)患者がアメリカに遊びに来たよ」という感じで、書き込みをしたのです。
もちろんすべて息子に教わりながらでした。
主に英語圏の様々な国の人たちから、多くのレスポンスをもらいました。
癌(がん)と闘う人たち、癌(がん)を克服した人たち、はたまた医療の専門家などからでした。
皆、日本の癌患者が書き込んだ窮状を理解してくれました。
少しでも力になってくれようと、タイムリーいろいろな情報を寄せてくれたのです。
そしてそれに対してこちらから返信の書き込みをしました。
すると、さらに次々と新しい書き込みが寄せられたのです。
こういう会ったこともない人とインターネット上で交流をする術(すべ)を私は知りませんでした。
教えてくれた息子にはそれ以来頭が上がりません。
そのインターネットのやり取りの中で、ダイエタリー・サプリメンツ(Dietary Supplements)の話がたくさんありました。
ダイエタリー・サプリメンツとは直訳すると「栄養補助食品」というような意味です。
日本では主に「健康食品」として販売されているものだということを知りました。
私は癌(がん)の告知を受けた時に、息子と様々な文献やインターネット上の情報を検索しました。
「がんに効く」とうたう様々なものがあるのだなと感心はしていました。
しかし、その「特効薬?」で癌(がん)が治った本人と直接やり取りをすることはありませんでした。
従って、命に関わる話でもあり、それぞれの「特効薬?」について、本気で調べてみることはありませんでした。
しかし、米国でサイトに書き込むと、インターネット発祥の地ならではの凄さでしょうか。
そういった癌(がん)との闘いに成功した本人たちから生の声のレスポンスがたくさんあったのです。
しかしその時は旅先でもありましたので、ずっとやり取りを続けるわけにもいかず。
とりあえず、癌(がん)を克服した15名のアメリカ人と、メールアドレスの交換をして日本に戻ってきたのです。